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2019.9.27

最近、話題になることが多い宇宙産業 メッカは名古屋だって知ってた?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
次々と宇宙産業のニュースが世界を駆け巡る中、モルガン・スタンレーは、2040年代には宇宙ビジネスの市場規模が1.1兆ドルに達し、重要産業に成長すると予測しています。日本の宇宙産業は、果たして自動車産業のように世界をリードできるでしょうか? 鍵を握るのは、宇宙産業の専門企業が集中する名古屋市です。

イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、トランプ大統領が宇宙産業に注目

(写真=YMZK-Photo/Shutterstock.com)
(写真=YMZK-Photo/Shutterstock.com)
今、宇宙産業が活気付いています。アメリカの大手電気自動車メーカー・テスラのCEO、イーロン・マスク率いるスペースXが、本格的な宇宙旅行ビジネスに乗り出しました。アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾスも、ロケットの開発を進めています。中国では月の裏側に探査機を着陸させることに成功し、アメリカではトランプ大統領が宇宙軍の創設計画を表明しました。

世界各国で宇宙産業が発展している中、日本の宇宙開発事業は後れを取っているといわれています。これまでは、国内の宇宙開発の大半が官主導で行われてきた経緯があり、高コストだったのが実状ですが、この体質を変えるには、民間企業の参入を促していく必要があるでしょう。そんな中、現在注目を集めているのが愛知県名古屋市です。

愛知県で宇宙産業が盛んな理由 航空機製造の歴史と特区

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
愛知県といえば、トヨタ自動車株式会社の城下町を連想する方が多いでしょう。併せて愛知県をはじめとする中部地域は、航空機の製造地として約100年の歴史があり、現在でも国産機の航空機部品では、国内全体の50%以上、機体部品の80%近くを製造している地域です。

その航空機開発で培われた高い技術力と生産能力から、愛知県などを中心とした中部地域は「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に指定されています。この特区は、航空宇宙産業で有名なアメリカのシアトルやフランスのツールーズに肩を並べるエリアへの成長を目指し、国と地域を挙げて宇宙関連事業者を支援しています。

今後、さらに宇宙産業の市場が拡大していく中で、とりわけ事業所が集中している名古屋市には大きな期待が掛かっているのです。

宇宙産業で活躍している名古屋市の企業の一例

宇宙産業特区では、世界レベルの事業規模を誇る大企業から、長らく熟練の職人が支えている小規模の町工場まで、幅広い企業があります。その中から数社をご紹介します。

※参照:「名古屋市 航空宇宙産業・関連産業 ディレクトリ2019」

PDエアロスペース株式会社(本社所在地:名古屋市緑区)

低コストの宇宙旅行を目指し、2007年に設立されたばかりのベンチャー企業です。多くの大学や研究機関などと技術連携を取っており、エンジンと機体の開発事業に取り組んでいます。ANAホールディングス株式会社や株式会社エイチ・アイ・エスなどからの出資を受け、2023年を目標に宇宙旅行サービスを開始させる計画を立てています。

株式会社小坂鉄工所(名古屋市南区)

日本の航空宇宙産業を切削・研削で支えてきた中小企業です。大企業では手を出しづらい小物部品を中心とする製造、技術開発に取り組んでいます。航空機や宇宙機器の小物部品に求められるミクロン単位の切削・研削など、緻密な加工技術で高い評価を受けています。

三菱重工業株式会社

言わずと知れた日本を代表する大企業です。東京に本部を置く一大グループ企業ですが、名古屋市の事業所においては、航空機や宇宙機器の分野での事業を行っています。ロケットの開発や打ち上げに注力していて、その高い技術力や資本力において日本の航空宇宙産業をリードする役割が期待されます。

JAXAとトヨタの協業は宇宙産業のエポックメイキング?

(写真=Alones/Shutterstock.com)
(写真=Alones/Shutterstock.com)
2019年3月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、燃料電池を用いた月面探査車の開発などで、トヨタ自動車と協力していくことを発表しました。今回のJAXAとトヨタの協業は、宇宙産業への民間企業の本格参入の表れでもあります。

大手企業と共に宇宙ベンチャー企業の参入が続けば、海外に遅れを取っていた分をリカバリーできる可能性もあります。今後の発展に期待しましょう。
 

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