特集
2019.8.16

橋下徹氏「名古屋と大阪は都市としてのポテンシャルが高い」 スーパー・メガリージョン構想(後篇)

(写真=Braight Lab編集部)
(写真=Braight Lab編集部)
これからの日本の大きな可能性として、東京・名古屋・大阪が一体化して世界と戦う「スーパー・メガリージョン構想」があると語る元大阪市長・橋下徹氏。この構想を成功させるために、名古屋と大阪のポテンシャルを活かすべきだと解説してくれました。

※本記事は2019年6月9日に開催された「名古屋 日本経済の未来と不動産投資」イベントの橋下徹氏の講演のダイジェスト版です。

三大都市圏の中でも名古屋のポテンシャルは高い

「スーパー・メガリージョン構想」の三大都市圏には強力なポテンシャルがあります。 都市ごとの得意分野でいうと、名古屋にはトヨタに代表される製造業、東京は金融業、大阪だとサービス業になるでしょうか。

これを軸にしながら、世界と勝負が出来る体制をつくっていくことが大切です。中でも名古屋のポテンシャルは高い。名古屋が強いのは、土地の値段が東京・大阪よりも割安なところですね。また、都市で重要なのは人の移動手段なんですが、名古屋には鉄道・空港・高速道路などが揃っています。

それに、名古屋には「中部国際空港セントレア」があります。海上空港には24時間運用できる強みがあります。国際空港は24時間運用じゃないとだめなんですね。昼しか飛行機を飛ばせないのでは、外国人が利用しにくい。

この視点で「スーパー・メガリージョン構想」内の24時間の本格運用がしやすい空港と考えると、中部国際空港セントレアと関西国際空港です。とくに名古屋は三大都市圏の真ん中の地域で、周辺エリアには製造業のトヨタがあります。それは強いに決まっています。

大阪のウィークポイントだった利便性が万博開催で向上

次に、大阪の魅力と可能性についてもお話したいと思います。大阪は、日本の第二の都市と言われながら、利便性で劣る面がありました。大阪・関西万博が決まってようやく複数の鉄道計画がやっと動き始めました。なかでも注目したいのが、近鉄電車の万博会場の夢洲(ゆめしま)と奈良を直通で結ぶ特急です。実現すれば、三重の伊勢志摩からのアクセスもスムーズになります。JR・私鉄・地下鉄もそれぞれ整備される予定ですが、大阪国際空港や夢洲と大阪市内中心部のアクセスが便利になる計画もあります。

大阪の海外観光客の増加率で見ると世界でナンバーワン

現在の大阪は「国際エンターテイメント都市」として発展しています。大阪は訪日外国人数で全国トップクラスだった京都を抜きました。さらに大阪は、海外観光客の増加率で見ると世界でナンバーワンです。

訪日外国人の増加については、賛否両論はあります。「外国人が増えすぎて昔ながらの大阪の雰囲気がなくなった」というご意見もあるでしょう。そうは言っても、昔のままでは衰退していきます。商店街も人が来ない。

例えば、黒門市場(くろもんいちば)という場所があるんですが、以前はシャッター通りでした。それが訪日外国人の増加で大賑わいです。あの道頓堀だって少し前までは閑古鳥が鳴いていたんです。それが今や外国人が大挙して押し寄せて、日本語よりも外国語の方が多く聞こえてくる状況です。

「スーパー・メガリージョン」成功にはリーダーの存在が不可欠

最後に「スーパー・メガリージョン構想」全体のポイントをお話したいと思います。この構想で大切なことは、「グループエリアの知事と市長だけで話を進めていくべき」ということです。

なぜなら、「スーパー・メガリージョン構想」の最終ゴールは、この構想のグループエリアを一つの実体のある経済圏として作り上げることだからです。これを実現するには、知事と市長の中からリーダーをきちんと決めて、その人の旗振り役のもとで構想を進めていくような枠組みが必要になってきます。

こういった大きな話は少数だからこそまとめられるわけです。だからこそ、1人のリーダーを立てて進めていくこと。これが重要です。

※本記事は2019年6月9日に開催された「名古屋 日本経済の未来と不動産投資」イベントのダイジェスト版です。
 

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